2012年03月11日
『夏美』 ★Truth of Love★
『オマエは、不夜城に出てくる『夏美』に似てるな。』
不夜城ね・・・見たよ。
ベッドにいるアナタに背中を向けながら答える。
アタシはベッドサイドに腰掛けて、ただぼんやりと部屋を眺めていた。
『ルイ、ルイは、あの夏美のような生活を送ったんだよな。どこかしらいつも似ていると感じてた。』
アナタは、アタシを自分の方に引き寄せて、また伝える。
『可哀想だなんて思ったのは一瞬だったよな。その後のルイはどうやって生きていこうか悩んでそして、今も悩みながら生きてる。』
言葉が重い。
幼少時から辛い記憶しか残ってなかったアタシは、途端に咳きみ始めた。
そして、小さな声で『やめて』と言った。
でも、アナタはやめなかった。
アタシがこれまで汚いやり方をしても生きてこなければならなかったことを、
再度言い聞かせるようにアタシの耳元で囁き、そして、耳と首筋を思いっきり噛んだ。
痛かった。
でも、その痛みはなんとなく『夏美』の痛みに似ているような気がした。
自分が生きるためにどんな手段でも使った『夏美』。
生きていくためだった。そう、何よりもこの世界から生き延びていくために、
『夏美』は必死になり、時にはもがき、時には笑い、時には泣いた。
アタシは、彼女のように心底まで強くはなれなかった。
完全なことなどできやしない。
息が苦しい中でアタシは『夏美』を想った。
『ルイ、苦しい?俺は不夜城を読んだ時、ルイを真っ先に思ったよ。だから、ル
イの傍らにいたいとも思ったよ。だから、こうしている。』
背中をさする手に温かさを感じた。
あぁ、この人はアタシのゆがんだ感情を理解しようといているんだ・・・と。
そしたら、涙がとめどなく流れた。
ゆがんでるアタシの感情。
そして、ゆがんでしまったアタシの愛情。
そのひとつでもアナタは理解しようとしているんだ。
嬉しかった。心からありがとうって言いたかった。
でも、泣くのが止まらなくて思ったように言葉に出せない。
そうしているうちに、アナタはアタシを強くきつく抱き始めた。
辛い過去を忘れさせないためなのか
そうでないのか
また
自分と感情が似ているアタシを手放したくないのか
激しい痛みとともにアタシを抱いた。
アタシは、それがアナタの愛情だと知って、痛みのある愛の中
静かに目を閉じて体を任せる。
ねぇ、神様、
ここにいるアタシたちをどうか引き離さないで・・・と願いながら。
現在のご予約状況、スケジュールはこのアイコンをクリック★ →
または、ブログ内にあります、★占いご予約スケジュール★もご覧くださいませ。
雨宮への鑑定依頼はこちら↓♪
★鑑定のご案内★ からどうぞ★
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または携帯お問い合わせ、ご依頼メールはこちら → cloth-ya-ay-agateあっとまーくezweb.ne.jp
(あっとまーくは変換してくださいね^^)
★雨宮由依 所属サイト★
サイトIN時間帯は、13時~17時 19時~24時 (曜日によって変動あり。)
また、ご予約も承っております。
☆集客や話題作りなどのイベント鑑定依頼も承っております。☆
ホテル、デパートのイベント。
商店街、地域のお祭り。(大型~小さいものまで
各種パーティー、結婚式の二次会の余興。
不動産会社、ショールーム、企業様の販促イベント。
クリスマス、バレンタインイベント・・・等々・・・・。
こちらは予算などご相談に応じますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
占い師とは違った『雨宮由依』として、魔法の図書館・野いちご文庫で小説を書き始めました。
『雨音~AMAOTO~』
『★Truth of Love★』
『~Real~恋するキモチ。』
『宵闇』
こちらもよかったら見てくださいね。
不夜城ね・・・見たよ。
ベッドにいるアナタに背中を向けながら答える。
アタシはベッドサイドに腰掛けて、ただぼんやりと部屋を眺めていた。
『ルイ、ルイは、あの夏美のような生活を送ったんだよな。どこかしらいつも似ていると感じてた。』
アナタは、アタシを自分の方に引き寄せて、また伝える。
『可哀想だなんて思ったのは一瞬だったよな。その後のルイはどうやって生きていこうか悩んでそして、今も悩みながら生きてる。』
言葉が重い。
幼少時から辛い記憶しか残ってなかったアタシは、途端に咳きみ始めた。
そして、小さな声で『やめて』と言った。
でも、アナタはやめなかった。
アタシがこれまで汚いやり方をしても生きてこなければならなかったことを、
再度言い聞かせるようにアタシの耳元で囁き、そして、耳と首筋を思いっきり噛んだ。
痛かった。
でも、その痛みはなんとなく『夏美』の痛みに似ているような気がした。
自分が生きるためにどんな手段でも使った『夏美』。
生きていくためだった。そう、何よりもこの世界から生き延びていくために、
『夏美』は必死になり、時にはもがき、時には笑い、時には泣いた。
アタシは、彼女のように心底まで強くはなれなかった。
完全なことなどできやしない。
息が苦しい中でアタシは『夏美』を想った。
『ルイ、苦しい?俺は不夜城を読んだ時、ルイを真っ先に思ったよ。だから、ル
イの傍らにいたいとも思ったよ。だから、こうしている。』
背中をさする手に温かさを感じた。
あぁ、この人はアタシのゆがんだ感情を理解しようといているんだ・・・と。
そしたら、涙がとめどなく流れた。
ゆがんでるアタシの感情。
そして、ゆがんでしまったアタシの愛情。
そのひとつでもアナタは理解しようとしているんだ。
嬉しかった。心からありがとうって言いたかった。
でも、泣くのが止まらなくて思ったように言葉に出せない。
そうしているうちに、アナタはアタシを強くきつく抱き始めた。
辛い過去を忘れさせないためなのか
そうでないのか
また
自分と感情が似ているアタシを手放したくないのか
激しい痛みとともにアタシを抱いた。
アタシは、それがアナタの愛情だと知って、痛みのある愛の中
静かに目を閉じて体を任せる。
ねぇ、神様、
ここにいるアタシたちをどうか引き離さないで・・・と願いながら。
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商店街、地域のお祭り。(大型~小さいものまで
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占い師とは違った『雨宮由依』として、魔法の図書館・野いちご文庫で小説を書き始めました。
『雨音~AMAOTO~』
『★Truth of Love★』
『~Real~恋するキモチ。』
『宵闇』
こちらもよかったら見てくださいね。
Posted by 由依 at 14:15│Comments(0)
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