占い師★雨宮由依の・・・♪★♪以心伝心♪★♪

『えらく今日は情緒が不安定だね。

ユイがヒトの誕生日のことまで忘れちゃうくらいにね？』

苦笑いしながら、アナタはアタシを見る。

『ごめん･･･。』

アタシは顔もろくに見ずに謝った。

『どうした？ここのところ、やけに不安定なようだけど？』

ソファに座ってるアナタは、アタシを引き寄せる。

アタシはアナタの胸に顔をうずめて、

『うん、ちょっと変なの。自分でもよくわからないの。』

そう答えた。

そう、自分でもよくわからないんだ。

なぜか急に涙が出る。

急に切なくなる。

ここのところ、それが続いていて参ってしまっていた。

理由？そう聞かれると・・・

寂しいから･･･？

甘えたいから･･･？

愛して欲しいから･･･？

どれも当てはまるような気もするし、そうでない気もする。







アタシが黙っているとアナタは、

『想い出じゃない？』

そう言ってアタシの肩を抱く。

『想い出？』

アタシは顔を見ないで聞き返す。

『ほら、あの･･･』

『それはもうケリがついてるの。やめてよ。』

アナタが言う前にアタシは言葉を遮った。

『それか･･･やっぱり。』

アタシの目から涙が溢れ出てくる。

どうして･･･？アタシの中では整理がついたはずなのに･･･。

なんで泣くの？何が悲しいの？切ないの？

もう･･･いいじゃない。

アタシの中で涙が止まらなくなってしまった。

それを見てアナタは、アタシの背中を撫ぜる。

『泣きたい時って泣いていいんじゃない？すぐに癒えないものだしね。

ユイにとって大切だったこと後悔しているなら、尚のこと泣いても仕方ないし、

涙は出てくると思うよ。』





うん･･･それだけしか言葉が出てこない。

『まぁ、今日は情緒不安定ってことで優しくしてあげるから。』

アナタはそういってアタシを強く抱きしめる。

この感触を忘れるな・・・というようにアタシを抱きしめた。

アタシもアナタの首に手を回し、温度を感じていた。


でもね・・・。





まだ･･･アナタに抱きしめられてもわからないんだよ。

アタシ、何で泣いてるのかな・・・って。

想い出だけじゃない気もするんだよ・・・。

涙は不思議でよくわからないものだよね・・・。

ねぇ、そう思わない・・・・？





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占い師とは違った『雨宮由依』として、魔法の図書館で小説を書き始めました。

『雨音～AMAOTO～』

『★Truth　of　Love★』

『～Real～恋するキモチ。』


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